死者を甦らせる霊験があり、霊魂に力を与え、霊魂のパワーを増大させてくれる祝詞「十種神宝」(とくさのかんだから)

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おおみたまふり

十種神宝と鎮魂法(ちんこんほう)がニギハヤヒ命から伝授されて、今もなおその存在は欠かせないものになっています。

 

鎮魂の正式名称は、延喜式では「意富美多麻布理(おほみたまふり)」と記されており、また、古語拾遺においても「意富美多麻布理(おほみたまふり)」と記されいるようです。

 

鎮魂法の御霊(みたま)鎮めには、2つの意味合いがあります。

 

「おおみたまふり」「みたましずめ」です。

 

おおみたまふりは、神々の御魂を得て、自分のなかの魂を増大させる方法です。

 

みたましずめは、自分の魂が離れて弱くならないように、結び止めておく方法です。

 

十種神宝の鎮魂法は、この「おおみたまふり」と「みたましずめ」の両方を用いて行われます。

十種神宝の鎮魂法

鎮魂法には、いろいろ種類があるようです。
ここでは、ニギハヤヒ命が伝えた鎮魂法であり、石上鎮魂法(いそのかみちんこんほう)とも言われています。

 

鎮魂法

 

一、手を洗い口をすすぐ

 

二、神前に向かい、二拝二拍手する

 

三、「ひふみの祓詞」を五分ほど繰り返し唱える >>> ひふみの祓詞

 

四、「十種神宝大御名」を五分ほど繰り返し唱える >>> 十種神宝大御名

 

五、二拍手二拝する

 

六、布瑠部の神業を行う

 

@神前に向かい一拝

 

A両足の裏を合わせて座る、安座の姿勢をとる

 

B親指の側面を合わせ両手を組む

 

C手の術を行う
組んだ手を、左回り、右回り、前、後、中央の順に各10回ずつ
ひふみの祓詞を唱えながら円を描く >>>鎮魂法動画を参考に

 

Dゆっくりと深呼吸をする息の術を行う

 

七、一拝をして終える

 

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鎮魂行次第事

一同、拝殿の所定の座に着き一拝

 

次、振魂(ふりたま)を行い、御祭神の御名を連唱。
振魂は、両手を臍下(せいか)の前方に、右手を上にして掌を軽く組み合わせ、
連続して上下に振り動かす。
臍下(丹田の位置。下腹部のへそ下5pあたり)

 

次、祓主(はらへぬし)が祓詞奏上(はらへことばそうじょう)、諸員は平伏(へいふく)。

 

次、所役(しょやく)が大麻(おおぬさ)にて祓う、諸員は平伏(へいふく)。

 

次、再拝二拍手。

 

次、大祓詞(おおはらへのことば)、十種神宝祓詞、ひふみの祓詞(適度反復)
十種神宝大御名(適度反復)を斉唱(せいしょう)。

 

次、二拍手再拝。

 

次、静座(瞑目メイモク、整息セイソク)。一拝。

 

次、布瑠部神業(ふるべのかむわざ)。
安座アンザ(両足の裏を合わせて座る)
手の術テノワザ(左降り、右振り、前振り、後振り、中降りを各10度)
息の術イキノワザ(これを10回で一段とする)

 

次、静座(瞑目メイモク、整息セイソク)。一拝。

 

次、神拝詞(しんぱいし)、称言(となえごと)を斉唱。

 

次、明治天皇御製を斉唱。

 

次、再拝二拍手一拝。

 

退出する。

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